2018年12月22日(土)、武蔵野大学附属千代田高等学院にて「楽しく生きる〜近未来の安定志向を考えよう〜」と題した近未来ハイスクールを開催しました。

多種多様な経歴を持つ「変人」である職業人たちと、学生たちが交流しました。

止まらない自己紹介

まずは「変人」たちの自己紹介の時間です。話し出せば止まらない変人たちですから、一人あたり3分という目安の制限時間をオーバーすることもしばしば。しかし、その中で繰り広げられる自己紹介トークの数々は、やはりおしなべて面白いものでした。「心など存在しないと思っている。脳内信号があるだけだ」という話が自己紹介で飛び出すなど、みな個性的です。

「変化」が安定を生む
その後はそんな職業人たちとの対話の時間です。今回のテーマは「近未来の安定志向」ということで、「安定」を軸に話が交わされました。かつての「安定」といえば、大企業に入社し、終身雇用制度のもと定年まで勤め上げるようなモデルがイメージされたでしょう。しかし職業人たちの多くは、一つの場所に留まるのではなく、自分のやりたいことに合わせて職場や働き方を変化させています。一つの会社に勤め続けているとしても、その中で働き方を変えていました。新居大介さんと加藤肇さんは「時代が変化していくのだから、その場に留まり続けることはむしろ不安定な状態に繋がる。時代の流れに合わせて自分も変化し続けることが安定を生むのだ」という趣旨の発言をしていたのがとても印象的です。「変化を進化に」する姿勢が重要なのではないかと感じました。
「安定」の形は変わりつつあるのです。

すべてを糧に

ただし、エネルギーと行動力に溢れる変人たちと言えど、「変化」の結果が常に良いものになるとは限りません。いつも楽しく働いているように見える彼らにも、上手くいかないことがあるのです。しかし、多くの人が失敗を恐れて動くことができない中で、彼らは行動を起こします。なぜそれが可能なのでしょうか?その答えは、「全てを糧にする意識」にあると感じました。嫌な状況や一見やりたくないことをやらねばならない状況になっても、無駄だとは思わない姿勢です。新居大介さんは、クレーム対応の仕事をしなければならないとき、「笑い話のネタになる」と思うことで楽しめるようにしたそうです。たとえ変化を求めたが故に失敗だと思えるような状況に陥ったとしても、何かを得られるはずだという意識があるから、失敗を過度に恐れることなく行動できるのではないでしょうか。

近未来ハイスクールドラフト会議 
対話を行うにあたり、今回の近未来ハイスクールではプロ野球の「ドラフト」制度を導入しました。視野を広げるという目的のもと、1度目の対話の時間は生徒と職業人をランダムに振り分けましたが、2度目の対話の時間は特に興味がある分野の職業人と交流できるようにしたいという思いのもと行いました。生徒たちが、自分が対話の時間を過ごしたいと思う職業人たちのグループを選び、同じグループに希望が多数重なった場合にはドラフト制度さながらに抽選を行います。プロ野球のドラフト会議のように、希望通りになった生徒とそうでない生徒がいましたが、皆その後の対話で充実した交流が図れたようです。
「あのドラフト、こっちが参加したかった~」と多くの変人たちが後から面白がっていたのも印象的でした。

イベント後のフリータイムには、職業人と学生、職業人同士、さらには学生同士など、さまざまな組み合わせで各々自由に会話をしている様子が見受けられました。これらの交流がそれぞれの今後に活かされるのではないでしょうか。

「安定」をテーマにした今回の近未来ハイスクールでしたが、「安定」に関することからそうでないことまで幅広い対話がなされました。その場で交わされる言葉の全てが刺激的なものになっていたと感じます。

次回の近未来ハイスクールも非常に楽しみです。