2019年3月24日(日)、武蔵野大学付属千代田高等学院にて、近未来ハイスクールを開催しました。今回は、「ゆるっとグローバル〜変人と語る海外」と題し、海外と関わりを持つ職業人たちと、堅苦しい形ではなく、“ゆるっと”グローバルについて語り合いました。 

まずは、職業人たちの自己紹介です。自身の経歴とともに、それぞれどのような形で海外と関わりを持っているのかについても語ってもらいました。

「とりあえず行ってみれば良いし、SNSも使えるよ!」 

自己紹介後は、1人の職業人につき数人の中・高生たちがグループになり、対話を行いました。職業人たちは、自らが海外と関わる中で経験してきたことや、考えてきたことを中・高生たちに伝えていきます。例えば、海外と関わる上で非常に大きな要素となる「言語」について、現地の人々と触れ合う中で「この気持ちを伝えたい…!」という想いが言語能力のアップにつながった経験から、海外に行く前からあれこれ悩むのではなく、「とりあえず行ってみる」ことが重要だという話がありました。また、弾き語りの動画をSNSに投稿したことをきっかけに、最終的にはキューバでライブをすることになったという話もありました。SNSに動画を投稿するというちょっとした行動が、海外でのライブ開催という結果にまで繋がるなど、SNSの活用はとても有効であるという話です。職業人たちの多様な実体験に基づいた話は、とても面白いものでした。 

そのような対話の中で印象的だったのは、職業人たちの話を踏まえ、中・高生同士が自発的に話を展開していったことです。海外経験の無い中・高生に対し、海外生活の経験がある中・高生が、その生活を通して感じたことを述べ、そこから話が広がっていくという場面もありました。 

職業人たちの話をただただ中・高生たちが聞く、という一方通行の形ではなく、職業人と中・高生、そして中・高生同士の間で意見交換がなされたのは、とても有意義なことだったと思います。 

また職業人たちは、中・高生たちに対し、「グローバル」という言葉こだわらずに、自らが行なっている仕事や種々の活動の内容についても話していました。中・高生たちが将来を考えていく上で、人生の先輩たちから直接さまざまな話を聞くことができたことは、とても貴重な体験となったのではないでしょうか。 

実践的なディスカッション!〜日本の英語教育ってぶっちゃけどう?〜 

その後は、グループそれぞれがテーマを設定し、それについてディスカッションを行うという時間を設けました。テーマは、「日本の英語教育」や「日本食」を扱ったものなど、自由に設定されました。 

例えば「日本の英語教育」を扱ったグループでは、職業人と中・高生が実際に経験してきた英語教育の形を話し合い、そこから議論を広げる様子が見られました。日本の英語教育においては、「先生から生徒へ」という一方向的な授業スタイルがとられているため、創造性を養うことが難しいといった否定的な意見もあれば、決まった文章をじっくりと読み進めることの多い日本の英語教育のスタイルは、英語が頭に入りやすいので好きだという肯定的な意見などもあり、それぞれの意見を踏まえた活発な議論が行われていました。 

この中で印象的だったのは、あるグループでは、職業人が仕事をする中で培った「ディスカッションの有効な進め方」を踏まえながら、議論が進んでいたことです。ディスカッションの方法論を実践的に学ぶ機会は、学校教育の中では決して多くはないように思います。職業人と共に議論をするというこの経験は、中・高生たちにとって一つの財産となったのではないでしょうか。 

中・高生の声〜「留学に行ってみたいと思った」〜 

今回の近未来ハイスクールを経て、中・高生たちからは、「留学したいと思った」「知らないことを知りに行く姿勢が大事だと思った」「さまざまな人生を知ることができる、良い機会だった」などといった感想があがりました。職業人たちや他の中・高生たちと交流していく中で、中・高生それぞれが、思い思いの形で「海外」というものに対し考えを巡らせる機会となっていたようです。 

過去の近未来ハイスクール同様、「グローバル」をテーマとした今回においても、活発な議論や交流が見受けられました。今後の近未来ハイスクールも楽しみです。