問いを立て解決策を見出す〜農業、商業など専門学科の生徒による研究発表会を茨城で開催
コラム


産業×地域×若い力
11月22日茨城県土浦市にて開催された茨城県教育委員会主催の「第1回茨城県高等学校産業教育生徒交流会」に参加してきました。茨城県教育委員会としては初めてのこころみである、高校生の主体的な学びを促すイベントです。農業・工業・商業・家庭・水産・看護を専門的に学ぶ高校生たちが成果を発表し、ともに学ぶ「産業教育交流会」となりました。
午前中は参加7校がそれぞれの専門分野研究の成果を発表しました。県立常陸大宮高等学校の「日本初6次産業型高校生株式会社による茨城ビジネスプラン」は、高校生でありながら、授業の一環で「株式会社」を運営する取り組みを発表。地域とつながり、リアルなビジネス活動を展開する様子を高校生が語りました。

午後からの生徒交流会では、社会課題解決ワークショップが行われました。地元茨城の若き起業家たちが集結し、アドバイザーとして加わったグループワークでは「問いを立て解決策を見出す」プロセスで生徒にサポートします。かたい雰囲気だった生徒たちも起業家たちのアドバイスで表情が変わり、楽しみながらグループワークを進めていきました。講演に登壇した堀下氏は「きみたちが歩む未来はこれまでの働き方が通用しない、主体的・協働的に問題を発見し解決する能力が必要だ」と自ら考え、行動することの大切さを高校生たちに伝えました。
今回の企画は、自らの研究発表をするだけでなく、異なる分野を学ぶ高校生がお互い知らない分野の課題に気づいたり、対話が行われたりすることで生まれるイノベーションも期待されるイベントでした。
