国境も越えた近未来ハイスクール、高校生がヤマハについて考えた(7/29開催)
開催レポート

会場のヤマハ銀座ビル/プレゼン会場
6/3の近未来ハイスクール 対話型(いろいろな職業の人と仕事の話をする企画)には、沖縄の高校生がきており、当面その記録は破られないだろうと話していました。ところがあっさり記録更新。国境を越えました。一時帰国のタイミングだからと、イギリスに住んでいる高校2年生(日本人)も参加したのです。

近未来ハイスクール スクール部長 加藤肇・近未来ハイスクール スクール長 小林利恵子
親や先生の紹介であっても、現地まで自分たちでくるという段階で、比較的意識が高い学生が集まります。とはいえまだ10代、初対面なので最初はカチカチです(友人と来た場合、チームは分けます)。ヤマハの悩みについて真剣に考えていくうちに、だんだん活発に会話を交わすようになっていきました。

ヤマハのイメージを絵にしていきます
前向きな感想がアンケートに寄せられます。
「ヤマハくらいの大企業でも悩みがあるのだなと思った」
「初対面で、年齢も違う人と議論するのが新鮮な体験だった」
「最初会社の人の前で議論するのは勇気がいったが、だんだん課題をどうしたら解決できるだろうと深く考えるようになりました」
「またこんな機会があれば参加したい」

アイデアを書き出していきます
開催前、近未来ハイスクールの運営チームの間では、1チームくらい「いいね!」という企画がでればいいかな、と話していました。低く見積もり過ぎていました。
5チームとも、キラッと光るアイデアがちりばめられていました。プレゼンのうまさに、世代間格差を感じるファシリテーターたち。我々がこの世代の時って人前でこんなスムーズに発表できたっけ?と。議論やプレゼンの間からたくさんのネタがでてくるので、ヤマハ本社のマーケティング担当者の方が、熱心にメモをとっているものの、追いつかないほどでした。

各グループの発表を聞きます・参加したメンバー
終了後、運営メンバーの振り返りでは、さらに有意義な内容にするためのアイデアがつぎつぎと生まれてきました。もっと良く、もっと面白くしていけそうです。
参加した生徒の学校
神奈川県立金井高校
栃木県立大田原高校
神奈川県立厚木東高等学校
昌平高等学校
千葉英和高等学校
Marymount International School(イギリス)
千葉県立佐原高等学校
明星学園
日本工業大学駒場高等学校
都立山崎高等学校
大妻中野高等学校
獨協埼玉高校
立正大学附属立正高等学校
都立三鷹中等教育学校
明治学院中学校
淑徳与野中学校
東京都立三鷹中等教育学校
東京都市大学附属中学
筑波大学社会・国際学群社会学類
桐朋学園大学
*参加動機は、自分で探した、親の紹介、学校の紹介などさまざまです。
(小林)
■ご案内
このワークショップに興味のある企業や高校はお気軽にご連絡ください。(infomation@opnlab.com 近未来ハイスクール 実行委員会宛)
課題解決型は、今回のような「マーケティング的なアイデア出し」はもちろん、企業の理解をすすめ、魅力を伝えられる場になります。これはつまり採用にも有意義なのです。売り手市場がさらに進み、採用は厳しさを増していくなかで、「高校生から企業を知ってもらうための、リクルート活動」になります。実際に、今回もヤマハに勤めたい、とアンケートに書く生徒もいました。さらに、管理職研修への転用も可能です。
変人(エッジのたったプロ)が集まる近未来ハイスクールは、発想の豊かな変人の卵達が集まってきているようです。友人、兄弟参加も増えています。近未来ハイスクールは、高校生たちにとっては仕事の接点として、大人にとっては高校生の感性に触れる場として、着実に広がっています。