ネットライブ配信で日本屈指の映像ディレクター
コラム
はじめてセミナーのネットの生中継をやることになった時、知り合いから「ネットのライブ配信のトップクラス」と紹介されたのが川井拓也さんでした。現場の対応力、判断力が神業です。

飛び出す川井さん
川井さんは、映像ディレクターとして、ニコニコ超会議でのマルチカメラ収録&配信、perfume、 佐藤健、 NTT研究所、青森県庁などのネット中継をコーディネートしています。場数が違う。
配信をお願いしたセミナーでは、一緒にセミナー会場に下見へ行ったところ、会場となる2階は「インターネット回線が無線のみです」と会場の事務局から言われます。ネットが全くつながらないわけではないから、その環境でやるのかな、と思っていると。
「窓から回線を垂らしましょう」
安定して生中継するには有線が必須ということで、4Fの事務局にある通信機器にネットワーク回線をつなげ、窓から垂らして2階の窓へ線を入れます。カメラや機材をセットし、回線もつなげ、手際よく配信をスタート。

ライブ配信する川井さん
スイッチングと言われるカメラの切り替えも職人ワザ。複数の人が前で話すパネルディスカッションでは、話している人を映すだけでなく、その話を興味深そうにうなずいている人を見逃さずに切り替え、臨場感を高めます。話題に出た、会場に置かれていた本はすかさずズーム。
川井さんが執筆した書籍で紹介した機材を揃えました!という映像関係の人も数知れず。
もともとCM制作会社のプロデューサーを経て独立した川井さん。「ヒマナイヌ」という屋号で一人で活動する時もあるし、大掛かりなイベントの時には複数の映像ディレクターと組んでライブ配信をするLiveNinjaというチームで仕事をすることもあります。いまはツカパー101というスタジオで、さまざまなイベントもしかけています。
いくつもの顔を持つ川井さん。
「話す側ですよ」ということを事前にしっかり伝えておかないと、3/25の様子をライブ配信しちゃうかもしれません。